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今「ギャラクティカ」を観るということは、この世界を知るということ。舞台が宇宙であっても、時代が遥か彼方の未来であっても、隣に立つ金髪美女がロボットであっても、僕らの抱える「何か」とシンクロするリアリティが存在するから。海外ドラマブームの今、働いても働いても賃金が上がらない派遣OLはラブコメで現実逃避し、スリルを求めるバイト君は不眠不休リアルタイムサスペンスでストレス解消。僕は単純なエンターテイメントを否定しないし、むしろ好きな方だ。が、そろそろそんな呑気なウソにも飽きて来た。僕はもっと切実な、フィクションでしか成立し得ないドラマを要求する。ホントが見えにくい今だからこそ、正しい「嘘」を知りたいのだ。
僕が今、このような文章を書いていること自体が「ギャラクティカ」はそんな期待に応えているという証拠。例えば「タクシードライバー」でデ・ニーロが抱えた孤独に多くの男たちが共振してしまったような、「電波少年」で何年も旅をし続けた芸人たちが歌う唄に心震わされてしまったような、「プライベート・ライアン」が発した弾丸を思わず避けてしまったような、フィクションがリアリティを凌駕してしまう、圧倒的な嘘が「ギャラクティカ」にはある。
またそれらの作品がその後の表現に大きな影響を与えたように、本作もテレビドラマの可能性を広げるきっかけになるだろう。僕は「もしかしたら社会のあり方にまで揺さぶりをかけられるのではないか」とまで期待しているのだが、観てないあなたは「またまた大げさな」と笑うかもしれない。だが、作り手たちが本気なのは間違いない。彼らは本気で世界を見据えている。その出発点は怒り。彼らは「物語」の為に人類のほとんどを抹殺した。そこまでの設定を作らなければ物語を語れなかったのだ。僕はその着地点が希望であって欲しいと願っているが、「ギャラクティカ」は現実とシンクロするドラマ展開を見せている。現実世界が目指すべきヒントが、「結」で描かれるはずなのだが、それを「ギャラクティカ」に期待してしまうのは甘えすぎ…と分かってはいる。だが、このドラマが現実に圧勝してる以上、フィクションの力を支持せずにはいらないのだ。永く愛される唄を「うた」と表現したくなるように、「ギャラクティカ」には正しい「ものがたり」があるから。
■PROFILE
松江哲明 (まつえ・てつあき)
1977年生まれ。日本映画学校の卒業制作として監督・撮影したセルフ・ドキュメンタリー『あんにょんキムチ』(99)が韓日青少年映画祭監督賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波特別賞などを受賞して注目を集める。カンパニー松尾のAV作品の1つとして、AV俳優に関するドキュメンタリー『アイデンティティ』(03)を監督。賛否両論を巻き起こしたこの作品は再編集され、山形国際ドキュメンタリー映画祭などで上映された後、『セキ☆ララ』(05)と改題されて劇場公開。ガンダーラ映画祭出品作『童貞。をプロデュース』(06)と『童貞。をプロデュース 2』(07)を併せて1本に編集した『童貞。をプロデュース』(07)は、レイトショー公開され、異例のロングランとなった。
INTRO
STORY
SAGA
CREDIT
AWARD
STAFF
キャラクター相関図
ウィリアム・アダマ
ローラ・ロズリン
リー・アダマ(アポロ)
カーラ・スレイス
(スターバック)
シャロン・バレリー
(ブーマー)
ガイアス・バルター
ナンバー6
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