『隠し砦の三悪人』の樋口真嗣監督、
『GALACTICA/ギャラクティカ』に驚嘆する! この充実した描写の積み重ねは映画では不可能
すばらしすぎる! 興奮と緊張と歓び!!
すばらしすぎる。

漆黒の宇宙に投げ出された最後の人類が民族を人種を、
種そのものを超えて葛藤し、前進していく。

彩度を排除した色彩設計。メロディで歌い上げず、
ひたすらビートとリズムだけで刻んでいく音楽。

そのストイックさがむしろ人間たちの血を、
感情を浮き彫りにしていく。

そして21世紀に入ってからの演出メソッドに則った
宇宙空間描写のダイナミックさ。

たとえば映画の時間軸では、
これ程までに充実した描写の積み重ねは物理的に不可能だ。

この物語宇宙にこれだけ長く滞在できる興奮と緊張と歓びを
先に知ってしまった私はなんて幸せ者なんだろう。

入り乱れる個性的キャストの中でひときわ輝き
目が離せないのはなんと言ってもブーマーであろう。

ブーマー抜きのギャラクティカなんて考えられませんよ本当に!
■PROFILE
樋口真嗣
(ひぐち・しんじ)
1965年、東京生まれ。『ゴジラ』(84)の特殊造形助手として映画界入り。自主制作集団DAICONFILMに加わり、『八岐之大蛇の逆襲』(85)の特撮で脚光を浴びる。庵野秀明らとともにガイナックスを設立し、劇場用アニメ『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(87)に演出スタッフとして参加。『ふしぎの海のナディア』(90)の監督・絵コンテ、『新世紀エヴァンゲリオン』(95)の脚本・絵コンテなどを担当。『ガメラ 大怪獣空中決戦』(95)の特技監督として大ブレイク。『ミニモニ。THE ムービー お菓子な大冒険!』(02)で監督デビューした後、『ローレライ』(05)、『日本沈没』(06)などの大作でメガホンを執り、ヒットに導く。08年には黒澤明作品を換骨奪胎した『隠し砦の三悪人THE LAST PRINCESS』(08)を監督。
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